安楽死という選択は欧米の一部では受け入れられている。
自分の体や精神が痛んで苦しみだした時に 安楽ーという選択肢が
目の前に差し出されたら(もしかしたら‥)自分を楽にしたい、
今の苦痛から解放されたいと願う気持ちも出てきてしまいそう。
ですが日本では受け入れがたいものとして在る。
オランダやベルギーでは、患者本人のはっきりとした意思が
あれば受け入れ、患者を尊重しおこなわれている。
その割合は、たとえば2018年オランダでは6125人が安楽死で
亡くなられた。これは25人に1人という割合になるそうだ。
参考:ShiRUto
昨年(2019年)の11月末に京都市中京区である医師2人によって
51歳の女性患者が安楽死をほどこされていた。という事件が起こった。
女性は2011年にALS筋萎縮性側索硬化症を発症、その命を絶たれた当初
にはすでに言葉も発せられず、そして手足も動かせないほどに
進行していたそうです。
2019安楽死事件(概要)
【スクープ】難病ALS女性を安楽死 医師2人を逮捕へ、嘱託殺人容疑 京都府警 https://t.co/zcdYY6vN3d
— 京都新聞 (@kyoto_np) July 23, 2020
この件は昨年(2019年)に起こっている。
被害者の女性は林優里さん51歳仕事はしておらず
ALS筋萎縮性側索硬化症という病を2011年に発症してから
24時間体制でヘルパーからケアを受けて生活していた。
この女性の部屋に11月30日の夕暮れ時に訪問していた男
2人は医師だった。
それぞれ仙台、東京で医師として活動していたのです。
その男性2人の訪問後に林優里さんの様態が急変し亡くなられ
たことから京都県警では捜査をしていたのです。
林優里さんの住むマンションの防犯カメラで2人の男が
特定された。
女性の体からも通常に使用していたものと別の薬物も検出された。
林優里さんのTwitterには苦悩
林優里さん(51歳)とおもわれる女性のTwitterが出てきました‥
それをおよそ1年前からさかのぼると苦悩が更新されている。
はじめまして。tangoleo(タンゴレオ)です。ALSを発症して7年になります。この度、勇気を出してツイッター始めました。海外で安楽死を受けるため始動します!色々乗り越えなくてはならない壁がありますが、挑戦しようと思います!!#tangoleochallenge #ALS #安楽死 #尊厳死
— tangoleo (@tangoleo2018) April 24, 2018
ALS筋萎縮性側索硬化症という病は進行が個人によるの
だそうです。
林優里さんは病の前まではお仕事を普通にされていました。
彼女のTwitter更新を見ていくと、病による苦痛から
失っていく心身の自由に対して追い付かないくるしみが
かいま見れてきました。
65歳ヘルパー 体ボロボロなのは私のトイレ介助のせいなんだと責める
施設行きになる あそこに入ったら殺されると脅される
むかついてもやめろと言えない 代わりがいないから
惨めだ— tangoleo (@tangoleo2018) November 25, 2019
私みたく寝たきりで自筆できない人間はどうやって遺言書をつくったらいいのか?(財産は全くないけど色々頼み事があるので 墓に入りたくないとか、、、葬儀いらないとか、、)
— tangoleo (@tangoleo2018) November 9, 2019
林優里と医師との接点Twitter
ALS筋萎縮性側索硬化症は難病と指定されています。
そして現在も治療薬はありません。
苦しいことから逃れたいし家族に迷惑かけないようにしたい‥
などと思うのは自然なのだなと思ってしまいます。
この問題で逮捕された医師、大久保愉一(42歳)はTwitterで
頻繁につぶやいていました。
エビフライ。
元気でないのでエビフリャイ24mg投与。 pic.twitter.com/AlXenBsO30
— 羆 (@mhlworz) June 20, 2020
アベノマスクよりも要らないもの?
アベノマスクより、こっちの方がはるかに要らねえ pic.twitter.com/gc05zAnvSJ
— 羆 (@mhlworz) April 25, 2020
この人がこの意思だとわかる文面やり取りがあったので、
そこから特定されました。
たしかに作業はシンプルです。訴追されないならお手伝いしたいのですが。 https://t.co/tvXnr8wI3M
— 羆 (@mhlworz) January 3, 2019
「完全安楽死マニュアル」みたいな本は海外で売られている。アレンジして俺なりの毒を加えて販売したい。出版社の方、興味あれば連絡を
— 羆 (@mhlworz) January 5, 2019
わたしは医師でもなく、そして安楽死で楽になることを望んでいた林優里さん
の苦しみを体感している人間でもないです。
しかし、この先わが身に起こった時に、どうするか?
どうしたらいいのか、方法は、楽になるには?など探す可能性も
完全に否定できないです。
林優里さんにも家族がありその命は大切なものなので
安楽を選ぶことに関してここで肯定な答えもなにも出来ないですが‥
この命の尊厳になると我が国、日本では簡単に答えにたどり着けない風習
習慣がある気がします。しかし一部では欧米のような柔軟さも取り入れている
ようなことも見聞きします。
大久保愉一(よしかず)勤務先は?
出典:itp.ne.jp
出典:itp.ne.jp
介護をすることについて(受けていくことについて)
肯定しないようなTwitterが印象でした。
そう。
この医師 大久保愉一(42歳)が経営しているクリニック
こそ終末期在宅ケアに力を入れている体制でつくられて
いました。
おおくぼ呼吸器内科メンタルクリニック
〒981‐1226
宮城県名取市植松3‐5‐24
ホームページを見ると環境の良さが感じられました。
この医師のご家族はさぞかし複雑でいるのではないでしょうか?
山本直樹の勤務先は?
もう一人の医師 山本直樹(43歳)はどんなつながりで
大久保愉一医師をつながったのだろうか?
年齢的に近いので既に知り合いだったのか親しかったのか?
そのあたりも捜査中だとおもいます。
山本直樹医師の勤務先の特定はできませんでしたが、
品川区に勤務するクリニックの事務所があるそうです。
泌尿器科の治療を出張されていたという情報があり、
もしかしたらその繋がりで2人の医師がつながったのかと
勝手に憶測しました。なんともわかりません。
山本直樹容疑者の口座には林優里さんから100万円以上の
現金が振り込まれていました。
なにかこういう情報をみると横の繋がりの闇や
人間の(表現がむずかしいですが)欲が働いて動いた
とすれば悲しいです。
林優里さんはどうかな、さいごは今は?
楽になれているのしょうか・・。
1991年4月にも安楽死をもとめての事件がありました。
東海大学安楽死事件では患者を楽にしたいという家族が医師に
のぞんで起きたことでした。